[ロンドン 3日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミスト、ヒュー・ピル氏は3日、現時点で利上げに踏み切れば、イラン戦争の影響で加速したインフレを抑えるために、より積極的な措置を今後取らざるを得なくなる可能性を低減できるとの認識を示した。
ピル氏はエディンバラ商業会議所で行う講演向け原稿で「政策金利の引き上げは、長期にわたる積極的な連続利上げの始まりである必要はない」と指摘。
政策金利の迅速な引き上げは、効果的に実施・伝達されれば、賃金・物価の「キャッチアップ」的な動きを通じてインフレの目標乖離(かいり)が長期化する事態を未然に防ぐのに寄与する可能性があるとし、「私自身の対応としては、政策金利を4%に引き上げる必要があるとの結論に至っている」と述べた。
ピル氏はまた、エネルギー価格を巡る不確実性に直面する中で政策金利を「微調整」することは問題があるとの見方も示した。
ピル氏を含む金融政策委員会(MPC)の3人の委員は7月会合で利上げに賛成票を投じた。しかし、中東紛争が長期的なインフレ圧力にどのような影響を与えるかについて、より明確な兆候を待つべきだとして残る6人が金利据え置きを支持した。