Tim Hepher

[パリ 2日 ロイター] - 欧州宇宙機関(ESA)のヨーゼフ・アッシュバッハー事務局長は2日、人工衛星展開の能力不足を解消するため、今後数年間で新型主力ロケット「アリアン6」および小型ロケット「ヴェガC」の発射頻度を高めることを検討していると述べた。宇宙航空記者協会(AJPAE)主催のイベントで記者団に語った。

同氏は、人工衛星の需要が急増して2030年にピークを迎えるとの予想に言及し、「問題は、これらすべての打ち上げ需要に対応できるかどうかだ。まさに現在その評価を行っている」と説明。予想通りの需要を満たすには「必要な能力を構築するためにかなり早い段階で判断を下す必要がある」と語った。

エアバスとサフラン のロケット合弁会社アリアングループ傘下で、両ロケットを運用するアリアンスペースの最新予測では、アリアン6の発射回数は27年以降、年間9―10回となる見通し。

アッシュバッハー氏は欧州に加え、米アマゾン・ドット・コムなど商業活動からの需要が増える可能性を踏まえると、計画されている打ち上げ能力を超える需要があると語った。

アマゾンはすでに18回の打ち上げを発注している。

23カ国で構成するESAは、米国の宇宙船に同乗するのではなく、欧州のロケットで有人宇宙飛行を実現することの可能性を探っているが、決定は政治的なものとなりそうだ。

アッシュバッハー氏はまた、人工衛星企業の大型統合計画が進む中、ESAは欧州最大の発注主体としての影響力を行使し、衛星製造市場の競争を維持していく構えをこれまでで最も明確に示した。

欧州の航空宇宙企業エアバス、タレス、レオナルドの3社は昨年、人工衛星製造事業を新会社に統合する計画を発表しており、現在は独占禁止当局の承認待ちとなっている。

アッシュバッハー氏は統合について、企業や欧州委員会が決めるべきことだと述べ、支持するかどうかについての言及を避けた。

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