Olivia Le Poidevin

[ジュネーブ 2日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は2日記者団に対し、コンゴ民主共和国で発生しているエボラ出血熱の流行への対策を拡充する必要があると訴えた。

テドロス氏は「全ての感染経路が特定されて断ち切られるまで、この流行は続き、コンゴやその近隣諸国、そして地域全体に脅威を与え続けるだろう」と警告した。

コンゴ政府が2日発表したデータによると、同国でのエボラ出血熱による死者は3000人を超え、同国で過去最悪の流行が北東部で拡大を続けている。

今回の「ブンディブギョ株」による流行は、2018─20年の流行を上回り、死者数は同国で過去最多を記録。流行規模としてはギニア、リベリア、シエラレオネで2万8600人超が感染し、1万1000人強が死亡した2014─16年に発生した西アフリカ地域の流行に次ぐ。

一方で治療法やワクチン開発に進展の兆しが見え始めている。WHOは10月か11月にも有望なワクチンの臨床有効性試験の開始を目指しており、治療薬の試験も進められている。

ただテドロス氏は、死者の多くが接触者のリストに載っていなかったと説明するとともに、まだ把握できていない感染経路があると指摘。また安全な方法で埋葬されていないケースもあり、それが感染拡大を加速させているとの見方を示した。その上で国際社会に対し、13億ドルの資金調達を目指しているコンゴ政府主導のエボラ対応計画への資金提供を増額・加速するよう要請した。

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