Patturaja Murugaboopathy  Gaurav Dogra

[2日 ロイター] - 米プライベートクレジットのポートフォリオの価値は、第2・四半期に安定化の兆しを見せた。年初に広範囲で悪化していたが、貸し手がソフトウエア関連の一部融資を評価減し、利息収入を生まなくなった債権の増加を報告する中でも、下げ止まりの兆候が見られた。

主に中小企業向けに融資を行う米国のビジネス・デベロップメント・カンパニー(BDC)44社の規制当局への提出書類をロイターが分析したところ、ポートフォリオの価値は2026年上期に報告上の取得原価を一段と下回った。市場スプレッドが拡大し、ソフトウエア分野を中心に一部借り手にストレスが生じたためだ。

広範な評価減の大半は第1・四半期に発生したが、複数の主要BDCで第2・四半期に生じた損失は、比較的少数の借り手に集中していた。

BDC44社が保有する投資の公正価値は6月30日時点で計928億8000万ドルだった。これに対し、報告された取得原価または償却原価は951億9000万ドルだった。25年末時点では公正価値が958億2000万ドル、取得原価が965億4000万ドルだった。

公正価値対取得原価比率は25年12月末の99.25%から第1・四半期には97.77%に低下し、第2・四半期はさらに97.57%へと低下した。

フーリハン・ローキーのポートフォリオ評価・ファンドアドバイザリーサービス部門マネジングディレクター、クリス・セスナ氏は、上半期の168ベーシスポイント(bp)低下は通常見られる水準を大きく上回ると指摘。「ストレス状況にある融資では、借り手のファンダメンタルズの悪化が評価減につながっている」と述べた。

同氏が引用したデータによると、BDCは今年、ソフトウエア関連融資の81%を評価減したが、それ以外のセクターでは40%にとどまった。全借り手のうち約4%の融資が額面の80%を下回る水準に評価されており、23─25年の約1%から上昇している。

ブルー・アウル・キャピタル・コープは、第2・四半期の純資産価値(NAV)の減少は主に1件の信用リスクに起因する評価減によるものだと説明した。一方、第1・四半期の減少のうち約4分の3はスプレッドの一段の拡大を反映したものだったという。

アレス・キャピタル・コープの提出書類によると、年初来の未実現純損失5億2700万ドルのうち、ソフトウエア企業2社が3分の1強を占めた。さらに他のソフトウエア企業5社を加えると半分超に上った。

ロイターが比較可能な提出書類を確認したBDC10社全体で、借り手が支払いを大幅に延滞しているか、支払いが見込めないと判断される「ノンアクルーアル」投資は、25年末のポートフォリオ取得原価の2.5%から、6月末には約3.4%に上昇した。

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