Menna AlaaElDin Kanishka Singh
[カイロ/ワシントン 3日 ロイター] - イラン戦争が最近急激に激化する中、民間人の犠牲に改めて懸念が高まっている。イランは、結婚式会場で4人が死亡し数十人が負傷するなど、直近の米国による攻撃で計18人が死亡したと発表した。
イランの保健相によると、1日夜の米国のイラン各地への攻撃で18人が死亡、108人が負傷した。イラン赤新月社は、ホルムズ海峡沿岸近くの結婚式会場で4人が死亡、67人が負傷したとしている。
戦闘再開で地域全体に警戒感が広がっている。イランは、バーレーン、ヨルダン、クウェート、イラクにある米国の権益とされる標的に対し、ミサイルとドローン(無人機)による攻撃を実施。クウェート軍は3日未明にもミサイルと無人機による攻撃があり、防空システムで迎撃したと発表した。
米・イラン間の戦闘は7月の前回の応酬以降、おおむね収まっていた。ただ、その間の和平協議は進展せず、最近になって戦闘が再開された。トランプ米大統領は、戦争が国内で不人気で、ガソリン価格の上昇を招いているにもかかわらず、さらなる軍事力の行使をちらつかせている。
関係者4人によると、トランプ氏の側近らは、共和党が敗北するのを防ぐため、11月の中間選挙前に戦争がさらにエスカレートすることを避けたい意向で、ホワイトハウス当局者は11月3日の投票後に軍事行動を強化することを検討する見通しだという。
一方、イラン側は軍事的・経済的に大きな損失を被りながらも、強気の姿勢を崩していない。
国連報道官によると、グテレス事務総長は「イランで結婚式の会場を直撃したとされる攻撃を含め、民間人の犠牲が報告されていることに深く憂慮している」とし、軍事行動の即時停止を求めた。
報道官は「事務総長は民間人に対するあらゆる攻撃を非難している。全ての当事者は、区別・比例・予防の原則を含む国際人道法上の義務を尊重しなければならない」と述べた。
今回の死者は、イランの独立系人権団体である人権活動家通信社(HRANA)が4月7日時点でイラン側の死者として発表した3636人(うち民間人1701人)に加わることになる。
米国側は軍人18人が死亡、750人超が負傷したと発表している。
米中央軍の報道官は電子メールで「われわれはイラン国営メディアが伝えた報道を承知している。米軍は革命防衛隊とは異なり、民間人を標的にすることは決してない」と述べた。