Liz Lee Ethan Wang
[北京 2日 ロイター] - 中国当局は、大規模な土石流で寸断されていた被災地に通じる唯一の道路が、約1週間ぶりに全面的な通行が再開されたと発表した。これにより大型重機が初めて主要な被災地へ到達できるようになった。
大きな被害を受けたのは、G216国道のネパールとの国境に設置されたチベット自治区の吉隆検問所につながる区間。中国当局はこれまで最前線の救助隊に対し、航空機で機材や物資を投下していたほか、一部の救助隊員は現場に到達するため山岳地帯を徒歩で移動していた。
中国国営中央テレビ(CCTV)によると、主要被災地には現在、多数の大型重機が到着しており、捜索活動を強化するための設備も搬入された。CCTVは救助隊やショベルカーの映像を放映するとともに、生命探知機器や捜索犬を備えた救助部隊が現地に投入されたと伝えた。
一方で断続的な降雨と険しい地形が作業の妨げとなっている。作業員らは不安定な崖と急流の川に挟まれた狭い峡谷で活動を続行。当局は、決壊すればさらなる洪水を引き起こす恐れのある上流の湖を監視してきたが、そのリスクは低下したとの認識を示した。ただ土砂崩れへの警戒は依然として残る。
ネパールでは当局が、新たな生存者発見への期待は薄れつつあるとの見方を示した。これまでに少なくとも1114人が死亡し、約4000人が行方不明となっている。
チベット自治区側では中国政府の公式発表による死者数が2日に21人へ増加し、行方不明者は541人となった。当局はこれまでに、行方不明者の中にネパール人104人、インド人49人、ラトビア人33人、カナダ人6人が含まれていると発表している。
ラトビアの駐中国大使は、自国大使館が中国外務省およびチベット当局と継続的に連絡を取り、最新情報の把握に努めていると述べた。
カナダ政府も1日発表の声明で、中国外務省関係者と定期的に連絡を取っていると説明した。中国側は、吉隆県で行方不明となっているカナダ人の捜索活動が継続されていることを確認しているという。