[イスタンブール 2日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は2日、ロシアとウクライナの戦闘を背景に穀物供給が危機的な状況に陥る前に、黒海での商業海上輸送の安全性を確実にする仕組みが必要だと訴えた。

キルギスの首都ビシ​ケクで開催された上海協力⁠機構(SCO)首脳会議から帰国途中の航空機内で報道陣に語った発言録を、大統領府が2日公開した。

エルドアン氏は「黒海でのあらゆる民間海上輸送の安全性は、私たちにとって重要だ。当事者間の戦闘は、民間人や商業活動の安全を損なうほどエスカレートしてはならない」とし、「この問題を解決しなければならない」と強調した。

トルコのフィダン外相は今週、同国が黒海を経由した穀物の安全な輸送に向けて計画を策定しており、これに関してロシアおよびウクライナの双方と連絡を取っていると表明していた。

エルドアン氏とロシアのプーチン大統領は1日にビシケクで会談し、ロシアのウシャコフ大統領補佐官(外交担当)はプーチン氏がエルドアン氏と黒海情勢について協議したと述べた。

ウクライナ産の穀物を黒海経由で輸出する国際合意「黒海穀物イニシアチブ」が2022年7月、トルコと国連の仲介によって締結された。これによってウクライナは黒海経由で約3300万トンの穀物を安全に輸出することが可能になった。しかしロシアは自国の食料と肥料の輸出に深刻な障害が生じていると不満を表明して23年に離脱した。

ロシアのグルシコ外務次官は2日、ロシアが黒海穀物イニシアチブを再開する根拠はないとの見解を示した。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。