Akash Sriram

[2日 ロイター] - 米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズは2日、全従業員の10%に当たる約3300人を削減すると発表した。新型コロナウイルス禍以来で最大規模の人員削減となる。自動運転タクシー(ロボタクシー)の普及による競争環境の変化に対応し、意思決定の迅速化を図る。

ダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)は従業員向けの文書で、急成長期に構築された管理体制が組織の複雑化を招き、現在は意思決定の障害になっていると説明した。管理階層を減らし、組織を簡素化することで経営効率を高める考えだ。

コスロシャヒ氏は今回の人員削減について、人工知能(AI)の導入を理由には挙げなかった。ただ業界ではAI活用による効率化を背景に人員削減が相次いでおり、追跡サイト「layoffs.fyi」によると、今年は約390社で計12万3000人超が削減対象となっている。

これに対してコスロシャヒ氏は「よりスリムな組織により責任の所在が明確になり、意思決定が速まり、調整業務ではなく開発業務により多くの時間を割けるようになる。創出されたコスト削減効果は成長やイノベーション、今後重要となる能力への投資に振り向ける」と述べた。

今回の組織改革では、CEOから7階層かそれ以上、下に位置する従業員数を20%削減するほか、直属の部下が1人または2人のみのチームを約半減させる。複数のチームを統合し、人員配置も主要拠点へ集約する。完全在宅勤務を認める従業員は全体の約1%に限定する方針で、週3日出社制度は維持する。

ウーバーによる大規模な人員削減は、コロナ禍で需要が急減した2020年5月以来。当時は従業員約6700人を削減し、全従業員の約4分の1を整理していた。

同社の25年末時点の従業員数は、年次報告書によると世界で約3万4000人だった。

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