Dan Peleschuk

[キーウ 2日 ロイター] - ロシア軍は2日、ウクライナの首都キーウ中心部に対するドローン(無人機)による攻撃を実施し、ウクライナ当局によると少なくとも11人が負傷した。キーウに対し昼夜を問わず続く攻撃は7日目に入り、ジェットエンジン搭載型のドローンが波状的に飛来していることで物流に支障が出ているほか、地下鉄の運行が一時停止されるなど、キーウの市民生活は大きく混乱している。

ロシア軍は南部オデーサ州に対する攻撃も続け、ミサイルとドローンにより電力施設が被害を受けたことで35万戸超が停電した。

ウクライナのゼレンスキー大統領によると、キーウに対するこの日の攻撃では市中心部にある大学の建物も標的になり、授業中だった学生約160人が避難を余儀なくされた。

キーウのクリチコ市長は、ドローン攻撃により6階建ての住宅が部分破壊され7人が負傷、近くの3階建てのビルも炎上したとテレグラムに投稿した。市当局によると、この攻撃で医療施設が被災したほか教育機関の敷地内で火災が発生した。

キーウ州のトカチェンコ知事は、2人が負傷し倉庫や民間の建物が被害を受けたと明らかにした。

このほか、南東部ドニプロに対する攻撃もあり、少なくとも2人が死亡、8人が負傷。州知事によると、食品倉庫や教育施設が被害を受けた。

ロシアの弾道ミサイルを迎撃するために必要な米国製迎撃ミサイルが深刻に不足する中、ロシアは攻撃を激化。ロシアのプーチン大統領は1日、エネルギーインフラに対する大規模な攻撃を準備していると表明していた。

こうした中、ウクライナ政府は2日、国際民間航空機関(ICAO)に対し、加盟国にロシア領空の利用を控えるよう働きかけることを要請したと明らかにした。ウクライナによるロシアに対する攻撃を実施しやすくする狙いがある。

ゼレンスキー大統領は前日、ウクライナのドローンによりロシア上空の安全性が損なわれているとして、航空会社や保険会社に警告。同大統領は先週、現在1日約300回規模となっているロシア領内への長距離無人機攻撃を、1日1000回規模へ拡大するよう軍に指示したと明らかにしている。

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