Noriyuki Hirata
[東京 2日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続落し、前営業日比2.85%(1889円70銭)安の6万4325円64銭で取引を終えた。原油価格の上昇や世界的な金利上昇を嫌気し、幅広い銘柄で売りが優勢となった。プライム市場の9割超の銘柄が下落する全面安の商状だった。TOPIXの連騰は9日間で途切れた。
「長期金利が3%を超え、風景が変わってきた。投資家はやや構えているようだ」としんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹シニアファンド・マネージャーは話す。日経平均は前営業日比1.54%安でスタートした後も下げを拡大し、午後には一時3.0%(1999円)安の6万4215円に下落した。
金利上昇を受け、割高感が意識されやすいAI(人工知能)・半導体関連株の下落が、日経平均の下げを主導した。もっとも、東証プライム市場では9割強の銘柄が売られ、東証33業種のすべてが下落するなど全面的に弱くもあった。原油高が陸運などの内需セクターや素材で嫌気されたほか、金利上昇の景気への悪影響が意識され、銀行株も売られた。一方、ディフェンシブの一角には物色も見られた。
米国とイランの戦闘再開を嫌気して原油価格が上昇し、米標準油種米WTI先物は90ドル台で推移した。原油高によるインフレ懸念で金利に上昇圧力がかかって米長期金利は4.8%台で高止まりし、国内の長期金利は連日で30年ぶり高水準を更新した。しんきんAMの藤原氏は、鍵を握るのは原油価格だとみる。WTI先物は過去1カ月ほど70─90ドルのレンジで推移していたが「ボックス圏から明確に上抜けないか注意が必要」という。
取引時間中に日銀の高田創審議委員のタカ派寄りの発言が伝わったが、株価への直接的なインパクトは限られた。
TOPIXは2.4%安の4081.6ポイントで取引終了。東証プライム市場指数は前営業日比2.4%安の2104.96ポイントだった。プライム市場の売買代金は8兆0344億3100万円だった。東証33業種ではすべてが値下がりし、値下がり率上位には非鉄金属やサービス、ガラス・土石製品などが並んだ。
リクルートホールディングスやソフトバンクグループ、トヨタ自動車が大幅安だった一方、ディフェンシブの一角として第一三共が堅調。決算が好感された伊藤園は年初来高値を更新した。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が3日続落し、2.83%安の777.48ポイントだった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが100銘柄(6%)、値下がりは1436銘柄(92%)、変わらずは19銘柄(1%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 64325.64 -1889.7 65195.43 64,215.47
─65,195.4
3
TOPIX 4081.60 -100.26 4128.97 4,078.61─
4,131.51
プライム指数 2104.96 -51.7 2126.45 2,103.42─
2,130.56
スタンダード指数 1703.76 -29.61 1719.64 1,703.76─
1,719.94
グロース指数 994.90 -27.4 1008.14 991.48─1,
008.14
グロース250指数 777.48 -22.61 788.27 774.35─78
8.27
東証出来高(万株) 241905 東証売買代金(億円) 80344.31