Gleb Bryanski
[モスクワ 1日 ロイター] - プーチン・ロシア大統領の国際開発担当特使ボリス・チトフ氏は1日、独立系経済メディアであるRBCの取材で、ロシア経済は軍産複合体の需要に沿ってのみ運営されれば、「バーサーカー(狂戦士)」状態に陥るリスクがあると述べた。
ウクライナ侵攻開始から4年半が経過する中、減速する国内経済に戦争勝利に向けた負担が強まっていることへの懸念を、クレムリン関係者が公に示すのは異例だ。
チトフ氏はかつてロシア最大手のスパークリングワイン生産会社を保有していた実業家で、2024年に特使に任命された。影響力を持つ経済団体のトップで、2018年の大統領選に出馬した経歴を持つ。
チトフ氏はRBCの取材に「軍事経済と民間経済は、どこでも常に共生関係にある。社会全体に役立つ技術の多くは、軍産複合体から生まれている。重要なのはバランスを保つことだ」と述べた。
その上で軍需偏重の経済運営について「これはそもそも経済ではない。いわば『バーサーカー・モード』であり、非常に限られた期間しか存続できない。その必要性については、非常に慎重に検討すべきだ」と述べた。
RBCによると、バーサーカーは北欧神話に登場する戦士で、薬物の影響などによってトランス状態に入り、激しく戦いながら痛みを感じなくなったとされる。