Michael S. Derby

[ニューヨーク 1日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のバー理事は1日、インフレが速やかに低下しなければ、FRBは利上げに踏み切るべきときを迎えるとの考えを示した。

バー氏は「セカンドチャンス・レンディング・フォーラム」での講演で「インフレ率は依然として高過ぎる。こうした状態は5年以上続いている」と指摘。15─16日の連邦公開市場委員会(FOMC)を念頭に、政策当局者が政策の選択肢を検討するための余地に言及した上で、「インフレが十分に鈍化していないように見られる場合、断固として利上げを実施すべきだと考える」と述べた。

同時に「経済指標のトレンドから、インフレ率が2%とする目標に向けて鈍化しているとの確信がある程度得られれば、現在の政策スタンスの見極めに、もう少し時間をかけることができる」とも述べた。

米経済については、人工知能(AI)関連技術への投資を背景に堅調に推移していると指摘。労働市場は「比較的低い失業率の下で安定している」との認識を示した。

AIについては、リスク分野として個人情報保護の管理体制が重要な課題の1つになるとし、「人工知能には多くの利点がある一方、多くのリスクも伴う。今はその双方に適切に対処しなくてはならない時期だ」と指摘。「AIが活用するデータが消費者自身による情報管理能力を損なう形で共有されないよう確保しなければならない」と語った。

FRBは7月28─29日のFOMCでフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を3.50─3.75%に据え置くと決定。据え置きは5会合連続だったが、12人の委員のうち3人が0.25%ポイントの利上げを主張し、金利据え置きに反対票を投じた。市場では、今月のFOMCで0.25%の利上げが決定されるとの観測が高まっている。

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