像の正体についての研究は行われているが

専門家も今回の発見に対して驚きを隠せない。ウィスコンシン大学マディソン校のニコラス・ケーヒル教授(ギリシャ・ローマ美術・考古学)は、「地中海地域において、この時代のこのような記念碑的な彫刻が見つかることは非常に稀だ。この極めて保存状態の良い類例を見ない記念碑は、リディアの主要な芸術、リディア人と彼らの過去とのつながりについて、重要な新たな光を当てるものだ」と驚きを隠さない。

また、英美術専門紙『ジ・アート・ニュースペーパー』に対しては、「素晴らしい作品だ。私たちは今でも驚きと戸惑いを隠せない」と語っている。

「非常に古風な髪型や服装などと、血管が浮き出た手、顔の表情、首の向きなど、より新しい時代の表現が組み合わさっている点も、実に印象的だ……この彫刻家はギリシャやイタリアの動向を知っていながら、先祖が描かれてきたように人物を描写することを選んだのだから」

ただ、彫像の男性が誰で、どこに立っていたのかは不明なままだ。ハーバード大学は、所在がまだ特定されていない母神キュベレの聖域に置かれていた可能性も挙げている。右手の果実が神への奉納物であれば、有力者や支配層の人物が神前で永続的に礼拝する姿を表した像だった可能性も出てくる。

また古代の大理石像は彩色されていた例が多く、保存チームは表面の付着物を除去しながら、微細な顔料が残っていないかを調べている。修復後は破片を接合し、トルコ国内の考古学博物館で展示されることになるという。

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