Ange Kasongo Maxwell Akalaare Adombila

[キンシャサ 6日 ロイター] - コンゴ民主共和国(旧ザイール)は銅精鉱とコバルト精鉱の輸出を禁止した。国内での加工を促し、豊富な鉱物資源から得られる利益の国内還元を図る。ロイターが6日に確認した政府の新たな命令で明らかになった。

命令は6月29日付で、鉱山相、貿易相、経済相が署名した。「銅とコバルトの精鉱の輸出を禁止する」としている。

コンゴ民主共和国は世界最大のコバルト生産国で、銅の供給量では世界2位。鉱業部門からの歳入拡大に向け、経済的価値の高い鉱業副産物を対象とする新たな課税制度も導入した。

輸出禁止措置は即時発効する。副産物に対する課税制度には3カ月の移行期間を設けた。命令によると、鉱山相は「戦略的」な事情がある場合、1年間の輸出免除を認めることができる。

この報道後、ロンドン金属取引所(LME)の指標となる銅先物3カ月物(フォワード)は一時1.8%上昇し、1トン=1万4369.50ドルと1月29日以来の高値を付けた。同日には過去最高値の1万4527.50ドルを付けていた。

<国内加工を推進>

経済的価値の高い鉱業副産物を対象とした課税制度も導入した。同制度には3カ月の移行期間を設けた。

「付加価値の高い商業用鉱物製品の販売・輸出を鉱業事業者に促す必要」から今回の禁止措置につながった。

コンゴは2013年、19年、23年にも銅・コバルト精鉱の輸出禁止措置を導入したが、国内の製錬能力が不足している場合には免除を認めてきた。

今回の命令は23年の命令とその免除規定を廃止し、鉱物輸出と経済的価値の高い鉱業副産物への課税を包括的に規定する枠組みに置き換えるもの。銅の大部分は精製金属の形で輸出しており、公式統計によると26年第1・四半期の陰極銅(カソード)の輸出は69万6725トンの一方、銅精鉱輸出は5万3926トン(うち金属銅1万8863トン)だった。同期間には水酸化コバルト5万1940トン(うち金属コバルト1万7054トン)も出荷した。

非営利団体「チャイナ・グローバル・サウス・プロジェクト」の鉱業アナリストは、コンゴの銅とコバルトの大半はすでに国内で精製されているため、今回の禁止措置が大半の事業者に深刻な影響を及ぼす可能性は低いと指摘した。

最も影響を受ける可能性があるのは、免除措置の下で依然として一部の精鉱を輸出しているカモア・カクラ鉱山だという。同鉱山はアイバンホー・マインズ、中国の紫金鉱業、コンゴ政府が保有している。

同国では、中国のCMOC、華友コバルト、紫金鉱業、グレンコア、アイバンホー・マインズ、ユーラシアン・リソーシズ・グループなどが主要事業者となっている。CMOCは世界最大のコバルト生産会社。

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