Atsuko Aoyama
[東京 13日 ロイター] -
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 162.27/162.30 1.1398/1.1400 184.96/184.97
午前9時現在 161.88/161.90 1.1403/1.1405 184.62/184.67
NY午後5時 161.69/161.70 1.1413/1.1414 184.57/184.62
午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場終盤に比べ、ドル高/円安の162円前半で推移している。中東情勢の緊迫化を受けた買いは朝方で一巡。前週末に片山さつき金融相の発言でドル売り/円買いを誘った年金基金による国内投資強化を巡り、政府が年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の基本ポートフォリオ変更を現時点で想定していないとロイターが報じるとドル買い/円売りがぶり返した。
ドルは早朝の取引で161円後半から162円付近に上昇。仲値公示前後で一時162円前半へドル買いが強まる場面もあったものの、午後にかけては162円近辺での一進一退が続いた。GPIFによる基本ポートフォリオ変更を政府が想定していないことが報じられると、ドルが一時162.35円まで買われ、前週末の片山金融相の発言前の水準をほぼ回復した。
「ポートフォリオ変更の可能性が否定されて過度な期待は剥落したが、GPIF活用の可能性を円安是正の手段として市場が意識した」(国内銀行のストラテジスト)として、上値追いは慎重になるとの見方が聞かれた。
中東の緊迫化を受けて原油先物価格が上昇し、ドル買いが強まったものの、市場では中東の緊迫化を過度に懸念する見方は広がっていない。むしろ、インフレ動向や米国の利上げ観測の方に関心が向いており、週内の物価指標やウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言待ちとなっている。
オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)外国為替・コモディティ営業部の町田広之ディレクターは、当面は米国の利上げ観測剥落に伴う米金利の低下と、ビハインド・ザ・カーブの可能性や財政懸念などを背景とする円債市場での金利上昇という要因の綱引きがドル/円相場に影響を及ぼすとの見方を示す。
米国の利上げは年内1.5回が織り込まれているものの、米物価指標が予想の範囲内に収まれば、利上げの織り込みは0.5回分ほど剥落し、目先は米金利低下でのドル売りの余地がある一方、円金利の上昇はドル/円の上昇につながりそうだと、町田氏はみている。