[北京 6日 ロイター] - 中国国営メディアが6日伝えたところによると、南西部・広西チワン族自治区の区都南寧市は、台風10号「メイサーク」の通過に伴い河川や貯水池が増水したため、洪水対策の対応レベルを最高水準に引き上げた。

メイサークは動きが遅くなり熱帯暴風雨に弱まっており、週末にベトナムや中国南部の海南省を襲った時速80.5キロを超える暴風はもはや伴っていない。ただ中国の気象専門家によると、内陸に進んで勢力を弱める過程で、南シナ海を越える間に吸い上げた水を降らせ、壊滅的な洪水を引き起こす可能性がある。

中国中央テレビ(CCTV)によると、人口約900万人の南寧市当局は「極めて激しい降雨」を理由に、洪水対策緊急対応レベルを「3級」から「1級」に引き上げた。

国営新華社通信は現地当局の話として、これまでに南寧市管轄下の横州市で中規模の貯水池1カ所が決壊し、周辺住民の避難が進められていると報じた。

約273.6キロ離れた貴港市では、洪水で広い道路が湖のようになり、車が水没し、茶色い濁流が坂を下って建設現場に流れ込む様子を撮影した動画が、中国の交流サイト(SNS)「抖音(ドウイン)」に投稿された。ロイターも動画が真実であることを確認した。

水利省によると、貴港水文観測所の水位は現地時間午後0時30分(0430GMT、日本時間午後1時30分)時点で42メートルに達した。

さらに南の防城港市では、小型車が路上を押し流される様子が別の動画で確認された。同じ動画には、水位が車のハンドルの高さに達し、電動スクーターが流されないよう必死に押さえる男性の姿も映っている。

中国では、気候変動と関連付けられる異常気象の脅威が高まっている。アナリストによると、都市の冠水や産業活動の停滞、農作物の水没・流失などで、毎年数百億ドル規模の商業活動が失われる恐れがある。

メイサークは3日、南部の海南省に上陸し、今年、中国本土に到達した最初の熱帯低気圧となった。5日には広西自治区と国境を接するベトナムに再上陸した。

中国の気象専門家によると、今後数日間で広西自治区、貴州省、湖南省などで大雨が続く見込み。この3地域の人口は1億5000万人を超え、ロシアの総人口を上回る。

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