私はダイアナ・デゲット米下院議員のキャリアをほぼ最初から追いかけてきた。彼女の夫は私にジョージタウン大学への進学を勧め、それからの私の人生を一変させた人物だったからだ。
28年前に初めて彼と会ったとき、彼女は1期目の下院議員だった。つまり、私の成人後の人生のほぼ全期間、負け知らずで議席を守り続けてきた。
だから6月30日に行われたコロラド州の民主党予備選で、デゲットの初当選後に生まれた20代の大学院生メラット・キロスに敗れたのを見たとき、いわゆるエスタブリッシュメントの時代は本当に終わったのだと思った。
楽勝をもくろんだデゲットは従来型の手順を踏んだ。3倍の資金を投じ、有力な組織や人物の推薦を全て取り付け、選挙区の有権者に長年の実績を誇ってみせた。だが、教科書どおりの従来型戦術はもはや通用しない。
今ではむしろ、エスタブリッシュメントの現職議員を引きずり降ろす新たな戦術が生まれたようにも見える。以前は現職が予備選で敗れることはめったになかったが、本選を前に議席を失ったベテランの現職はこれで7人目。予備選の有権者は、欲しいのは政界の事情に通じたマネジャーではなく反逆者のファイターだと宣言した。
記事の続きはメディアプラットフォーム「note」のニューズウィーク日本版公式アカウントで公開しています。
【note限定公開記事】エスタブリッシュメントを倒せ…米民主党で始まった「反腐敗ポピュリズム」の波
ニューズウィーク日本版「note」公式アカウント開設のお知らせ
公式サイトで日々公開している無料記事とは異なり、noteでは定期購読会員向けにより選び抜いた国際記事を安定して、継続的に届けていく仕組みを整えています。翻訳記事についても、速報性よりも「読んで深く理解できること」に重きを置いたラインナップを選定。一人でも多くの方に、時間をかけて読む価値のある国際情報を、信頼できる形でお届けしたいと考えています。
平和と繁栄を謳歌した戦後も「敗戦」だった――7つの国家危機から読み解く衰退の原因