Maria Martinez
[ベルリン 6日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が6日発表した5月の鉱工業受注は、季節・営業日調整済みで前月比1.9%増加した。大型受注に支えられて市場予想を上回る増加となった。
ロイターがまとめたアナリスト予想は1.5%増だった。
コメルツ銀行のシニアエコノミスト、マルコ・ワグナー氏は「受注のこの上昇傾向を踏まえると、たとえ緩やかなものになるとしても、ドイツ産業は回復すると予想される」と述べた。
大型受注を除いたベースでは1.0%増だった。
全体的な数値は、航空機、船舶、鉄道車両、軍用車両などを含む「その他の輸送用機器」が85%増となったことで押し上げられた。
INGのマクロ担当グローバル責任者カルステン・ブルゼスキ氏は「中東の紛争が新たなサプライチェーン(供給網)の混乱を引き起こすのではないかという当初の懸念にもかかわらず、ドイツの産業は多少の打撃を受けた程度で済んだようだ」と述べ、この紛争がドイツ製造業の一部に追い風となったことを指摘した。
同氏は、当初の追い風は備蓄によるものだったとし、最近では、ホルムズ海峡での貿易に影響を与える混乱にアジアの競合他社がより大きな影響を受けていることから、ドイツ企業が恩恵を受けていると付け加えた。
変動の少ない3カ月ごとの比較では、3─5月の受注は前の3カ月と比べて0.2%減少した。
4月の改定値は3.2%減となり、速報値の3.8%減から減少幅が縮小した。
5月の海外受注は2.2%増加。ユーロ圏からの受注は11.2%増加した一方、ユーロ圏外からの受注は3.2%減少した。
国内受注は1.3%増加した。
回復の兆しが見え始めているものの、コメルツ銀行のワグナー氏は、ドイツ企業が同国の競争力低下に引き続き苦しんでいることから、その回復は緩やかなものにとどまると述べた。