やっとガソリンの値段が下がってきた。だが米経済は現在、高所得世帯と低所得世帯の二極化が進む「K字型」になっている。ガソリン価格が下落しただけで、「K」の下半分にいる低所得層の生活は楽にならないかもしれない。

【動画】ガソリン価格は下落する…エネルギー長官の大胆予測

イランとの緊張緩和を背景に、5月半ばに1ガロン当たり約4.56ドルだったレギュラーガソリンの平均価格は約3.82ドルまで下がっている(7月2日現在)。

低所得世帯にとっては、1セント単位の値下がりも大きい。6月24日に発表されたバンク・オブ・アメリカの報告書では、低所得世帯のおよそ半数が、家計が「苦しい」もしくは「非常に苦しい」と回答した。

一方で、低所得世帯の預金残高の中央値はトランプ米大統領肝煎りの税制改革ワン・ビッグ・ビューティフル法による還付金に後押しされ、1~5月に約15%増加した。

しかし米バージニア・コモンウェルス大学のクリストファー・へリントン准教授(経済学)は、物価高の影響で多くの世帯が貯金を切り崩している現状では「還付金の効果は一時的だ」と予想する。「ガソリン価格の下落は確かに家計を助ける。だが戦争が終結しても、生活費全体がすぐに下がるとは考えにくい」

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