Chen Aizhu Trixie Yap Florence Tan

[シンガポール 3日 ロイター] - 世界最大の原油輸入国である中国の独立系製油所(ティーポット製油所)が、制裁対象外の中東産原油の購入を急拡大している。米国とイランの戦闘停止合意を受けてペルシャ湾岸諸国が生産とホルムズ海峡経由のアジア向け輸出を拡大し、原油価格を押し下げている状況だ。

ティーポット製油所は主に山東省東部を拠点とする独立系製油所。これらが非制裁対象国の原油購入を急増させたことにより、供給が増えつつあるロシア、イラン産原油のディスカウント幅は拡大している。

複数の貿易筋によると、アブダビ国営石油会社(ADNOC)は2日の入札を通じ、東明石化と盛虹石化に各々200万バレルの「アッパーザクム原油」を売却した。フジャイラ港での本船渡し(FOB)を条件に、ドバイ原油の指標価格に対して1バレル当たり7―9ドルの大幅なディスカウントで売却された。盛虹石化はサウジアラビア産原油のスポット購入も行っている。

また京博石化は振華石油から、7月積みのイラク産「バスラヘビー原油」200万バレルを、運賃込み条件(C&F)でICEブレント原油価格を約5ドル下回る価格で購入した。

シンガポールを拠点とするティーポット製油所のトレーディングマネジャーは「今週、製油業者はさまざまな中東産原油オファーの採算を評価するのに大忙しだった。全てディスカウント価格での交渉だ。供給がかなり急激に増えているように見受けられる」と語った。

このマネジャーによると、製油の利ざやは今週、1トン当たり約100元(14.75ドル)とわずかながら黒字に回復した。他のトレーダー3人は、山東省のティーポット製油所の利ざやが6月は1トン当たり100元の赤字だったのが、現在は200―400元の黒字に転換したと語った。

制裁対象外の原油オファーが独立系製油所に殺到したことで、競合するイラン産やロシア産原油の価格は圧迫された。

トレーダーによると、イラン産原油のディスカウント幅は直近でICEブレント比で1バレル当たり3ドルだった。船舶追跡会社ボルテクサのデータによると、米イラン間の戦闘停止合意以降、イランの原油積載量は日量120万バレルに回復している。

またトレーダーの話では、ロシアのESPO原油は、中国向けの8月渡し価格が数週間前にはわずかなプレミアムだったのが、現在はICEブレント比で1バレル当たり3ドルのディスカウントに転落した。ロシアのウラル産原油の中国向け価格は、ディスカウント幅が約7ドルに拡大した。

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