Marek Strzelecki Barbara Erling

[ワルシャワ 3日 ロイター] - ポーランドのトゥスク首相は3日、ウクライナがポーランドとの緊張を緩和する方法を模索していると述べた。その上で、ウクライナが欧州連合(EU)に加盟するためには、自国の歴史と向き合う必要があるとの認識を示した。

両国の外交関係は、ポーランドのナブロツキ大統領がウクライナのゼレンスキー大統領からポーランド最高位の勲章を剥奪したことを受け、2022年のロシアによるウクライナ全面侵攻以来、最悪の危機に陥っている。

ナブロツキ氏の決定は、ゼレンスキー氏が第2次世界大戦中にポーランド人を虐殺したとされる民族主義組織にちなんだ名‌称を軍部隊に付与したことを受けた。

トゥスク氏は緊張緩和に努めており、ワルシャワで3日に開かれたウクライナのシビハ外相とポーランドのシコルスキ外相の会談から前向きなシグナルを受け取ったと述べた。

「会談の結果は把握していないが、ウクライナ側が緊張緩和の方策を模索しているというシグナルを受け取っている」と記者会見で語った。

シビハ氏はXへの投稿で、第2次世界大戦史の歴史家による会合の開催や、宗教指導者に対話への参加を要請することを含む「危機回避に向けた一連の措置」を提案したと明らかにした。

ただ、問題となっている軍部隊の名称を変更する構えは示さず、「われわれは他国の歴史を尊重しており、パートナーにもわが国の歴史と独立について同様の姿勢を期待する」と述べた。

トゥスク氏は、ウクライナがEU加盟という目標を達成するためには歴史と向き合わなければならないとし、「和解なしに欧州共同体はあり得ず、痛みを伴う歴史と向き合うことなしに和解はない」と述べた。

また、近く開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議でポーランド代表団に対し、ウクライナへの追加的な財政支援を約束することに「慎重」であるよう求める考えを示した。

「ウクライナに財政支援が必要ないと考えているからではない。ポーランドはEUの東側国境の防衛に関して極めて重大な責務を負っていると考えているからだ」と述べた。

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