[ベンガルール 3日 ロイター] - インドのIT業界における6月の人工知能(AI)関連職種の採用のペースが、同業界求人全体のペースを上回った。同国の求人サイト、ナウクリ・ドット・コムの月次リポート「ジョブスピーク」で明らかになった。
15万社以上の求人情報を集計した同リポートによると、先月の同業界におけるAI関連の採用数は前年同月比16%増加した。一方IT業界全体の採用数は同3%減少した。
3150億ドル規模を持つインドのIT業界は、マクロ経済環境の悪化や、従来のビジネスモデルを脅かすAIの台頭を背景に、顧客が技術への支出を控えていることから厳しい状況に置かれている。
ナウクリの親会社インフォエッジのヒテシュ・オベロイ最高経営責任者(CEO)は「AIとIT全体の採用と乖離は、ハイテク企業が今なおどこに投資をしているかを示しているため重要だ。特に需要がより経験豊富で専門性の高い人材へ移行する中、AIはますます中核的な能力領域になりつつある」と指摘した。
同国ソフトウエア輸出最大手のタタ・コンサルタンシー・サービシズは先月、IT企業の採用ペースが鈍化するとの見通しを示した。同社は従業員とAIエージェントの数を同数にする方向へ移行している。
同リポートによると、14セクター全体でAIおよび機械学習関連の求人は25%増加した。