Florence Tan

[シンガポール 6日 ロイター] - 6日のアジア時間の原油先物は小幅に下落している。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が8月から生産目標をさらに引き上げることで合意したことに加え、ホルムズ海峡経由の輸出が回復しつつあることが背景。

0010GMT(日本時間午前9時10分)時点で、北海ブレント先物は0.24ドル(0.33%)安の1バレル=71.88ドル。前週末は0.45%高で終えていた。米WTI先物は0.11ドル(0.16%)安の68.58ドル。前週末は米独立記念日の祝日を前に米市場が休場だったため、清算値はなかった。

先週の両指標はほぼ横ばいで推移。ここ数週間はおおむね下落基調だったが、投資家は米国とイランによる協議の行方を注視しつつ、湾岸諸国の原油輸出回復にも目を向けている。

OPECプラスは5日、8月から日量18万8000バレルの生産目標引き上げに合意した。6月分、7月分でもすでに同規模の引き上げを決めていた。

ただ、増産の大半はこれまで書面上のものにとどまっている。イラン戦争でホルムズ海峡が閉鎖され、サウジアラビア、クウェート、イラクなどOPEC主要産油国の生産が抑えられているためだ。

IGのマーケットアナリスト、トニー・シカモア氏は「数字はおおむね予想通りだった」とし、「アラブ首長国連邦(UAE)が脱退し、紛争後の生産再開が進む中で生産枠もおそらく達成されていない状況では、目標にあまり意味があるとは思えない」と述べた。UAEは5月1日付でOPECから脱退した。

OPECの湾岸加盟国は、イラン戦争中に停止した供給の再開を始め、輸出を増やしている。

ロイターの調査によると、6月のOPEC産油量は前月比日量330万バレル増の1943万バレルとなり、20年余ぶりの低水準から回復した。

データによると、6月の湾岸諸国の原油輸出は5月から日量300万バレル超増加し、同1000万バレルを突破。ただ、戦争前の水準を依然として40%下回っている。

業界関係者によると、ロシア西部の港からの原油出荷量も6月に過去最高を記録し、7月もその水準を維持する見通し。ウクライナのドローン(無人機)攻撃で製油所が損傷し、ロシアは原油輸出の拡大を迫られている。

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