[ブリュッセル 3日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会は3日、EU予算の活用が可能となる5つの大規模な域内横断的防衛プロジェクトを提案した。
この「欧州共通利益防衛プロジェクト(EDPCI)」には、EU加盟26カ国にノルウェーとウクライナを加えたドローン(無人機)および対ドローン技術の開発や、EU加盟13カ国にノルウェーとウクライナを加えた「東部周縁地帯監視」、統合海洋・海底防衛、航空・ミサイル防衛・早期警戒、宇宙防衛が含まれている。
欧州委は声明で「これらの新プロジェクトは、一国で開発するには規模が大き過ぎたり複雑過ぎたりする主要な防衛構想において、EU諸国が協力して取り組むための枠組みを提供する」と述べた。
さらに「長期的な協力を支援することで、欧州の防衛産業を強化し、北大西洋条約機構(NATO)の能力の優先事項に沿った形で、共通の安全保障上の課題に対応するEUの能力を向上させることを目指す」としている。
EDPCI指定基準はイノベーションと欧州防衛産業基盤の競争力を促進するよう設計されている必要があり、同時に市場の分断の解消に寄与することと定められた。
ドローン開発については提案書に「決定的な能力ギャップに対処するため、欧州の無人システムおよび対無人システム能力の連携した開発、規模拡大、配備を可能にすることを目指す」と記され、プロジェクト参加者による総投資額は2033年までに35億-50億ユーロに達するという。
EDPCIには3億2500万ユーロ(3億7200万ドル)のEU予算が割り当てられており、将来的には追加資金拠出の可能性もある。
提案されたプロジェクトは、今後EU理事会の承認を経て正式に決定される。