[ブダペスト 2日 ロイター] - ハンガリーのガイドシュ環境相は1日夜のフェイスブックへの投稿で、環境規制に従わない電気自動車(EV)向けバッテリー工場を閉鎖すると警告した。4月に下野した右派オルバン前首相の路線からの大転換となる。
オルバン政権は2021年からEV用バッテリー産業に重点を置き、韓国と中国を中心とする外資から政府集計で260億ユーロ(296億9000万ドル)の投資を誘致。ハンガリーは欧州における主要EV用バッテリー拠点となった。
しかし、今年4月の総選挙では工場周辺の健康・安全問題が主要な争点となり、EV用バッテリー業界への強硬姿勢を示したマジャル党首率いる中道右派「ティサ(尊重と自由)」が圧勝した。
ガイドシュ氏はフェイスブックで「産業の発展と環境保護のバランスを取り戻す必要がある」と指摘。「規制違反を繰り返し、ハンガリー国民の健康と安全を脅かし、ハンガリーの法律を無視する企業にこの国に留まる資格はない」と非難し、汚染に関する罰金を欧州で最も厳しいレベルに引き上げると表明した。
オルバン氏が率いた右派「フィデス・ハンガリー市民連盟」に所属するデブレツェン市の市長も1日、環境汚染を理由に中国のEV用バッテリー部品メーカーに市からの退去を要求した。