[シントラ(ポルトガル) 1日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行、BOE)のベイリー総裁は1日、原油価格がイラン戦争前の水準付近まで下落したものの、BOEは利下げを検討できる状況にないとの見解を示した。
ベイリー総裁はポルトガルのシントラで開かれた欧州中央銀行(ECB)の会合で「今年利下げするとの見方があった。景気が減速する状況にあってそれは不合理ではない。だが、その選択肢は3月に消え、現時点でも選択肢にはない」と述べた。
ロイターがまとめたエコノミスト調査では、僅差で過半数がBOEは今年金利を据え置くと予想している。一方、金融市場は0.25%ポイントの利上げが1回実施される確率をおよそ75%と織り込んでおり、紛争勃発直後の利上げ3回からは後退している。
ベイリー総裁は、BOEは政策判断を急ぐ必要はなく、足元で後退しつつある原油価格の高騰が英経済にどう波及するかを見極めるため、時間をかけて待つことができるとの見解を繰り返した。
難しさに拍車をかけているのは、エネルギー価格が今後どう推移するかを明確に把握することだと指摘した。原油とガスの先物価格が信頼できる指標にならなかったためだとした。