Balazs Koranyi
[シントラ(ポルトガル) 1日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのデマルコ・マルタ中銀総裁は、原油価格が予想外に急速に下落していることを理由に、ECBは追加利上げを急ぐべきではないとの認識を示した。
ECBは6月に利上げを実施し、さらなる引き締めを示唆していた。しかし、その後数週間でエネルギーコストが急低下したことから、政策当局者の間では追加利上げに踏み切るのを待つべきとの見方が強まっている。
デマルコ氏は、ECBフォーラムの合間にロイターに対して、「物価上昇圧力が和らいでいる環境下では、政策行動を急がないことが賢明だ」と語った。その上で、エネルギーコストの低下はインフレ期待を速やかに落ち着かせ、賃上げ要求も抑制されるはずだと指摘した。
現時点で利上げする理由があるとすれば、予想を上回る間接的あるいは二次的なインフレ効果、インフレ期待の上振れ、賃上げ要求の増大などが生じた場合に限られるが、「その兆候はいずれも見られない。原油価格は紛争前の水準に戻りつつあり、こうした状況の下では、性急な追加利上げで経済成長を不必要に損なうリスクを取るよりも、次回の見通し公表まで待つ余裕がある」と主張した。