Muvija M Nick Carey

[ロンドン 30日 ロイター] - 英国自動車工業会(SMMT)は30日、欧州連合(EU)との間で原産地規則に関する解決策が見出せなければ、英国の電気自動車(EV)メーカーは14億ポンド(18億5000万ドル)の関税を支払うことになるとの試算を発表した。

SMMTによると、部品調達に関するブレグジット(英国のEU離脱)後の規則は2023年に一度延期されたものの、来年1月から施行される予定。これによりEUと取引するEVおよびプラグインハイブリッド車(PHV)の70%に対して10%の関税が適用される。

23年に原産地規則の厳格化延期措置は、一部の自動車メーカーが英国工場の閉鎖を示唆したことを受けて決定された。

この規則がもたらすリスクに直面しているのが、推計で164億ポンドに上る英国・EU間のEVとPHVの貿易だ。SMMTは関税適用で「これら重要なモデルの多くが競争力を失い、入手しにくい価格になる」と指摘した。

こうした中でSMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は会見で「世界的な競争がかつてないほど激化する中、貿易に追加コストがかかることは最も避けたい事態で、共同の解決策が必要だ」と語った。

政府はSMMTの試算について直接のコメントは避けたが、英国の自動車メーカーを支援することに全力を尽くすと述べた。

ただスターマー首相の有力な後継候補と目されるバーナム前マンチェスター市長が、スターマー氏の対EU政策方針を維持するかどうかは、今のところ分かっていない。

欧州委員会が域内での自動車・自動車部品生産重視のために打ち出した「メイド・イン・EU」案も、さらなる不透明感を生んでいる。ホーズ氏は、この案が英国で組み立てられた車両を欧州の大部分の市場から「事実上閉め出す」ことになると懸念を示した。

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