Fergal Smith
[トロント 30日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)のデータによると、年金基金や保険会社、ヘッジファンドを含む外国人投資家によるカナダ国債の購入額が4月は277億カナダドル(195億米ドル)と、月額として過去最高を記録した。国債発行済み残高に占める外国人保有比率も過去最高の43%に上昇した。
カーニー首相は今後5年間で2800億カナダドル超をインフラ、防衛、住宅などに投じるプロジェクトを約束しており、大半の財源を国債発行に頼る予定。外国人による国債買いは政府のコスト軽減につながる可能性がある。一方で外国人投資家の市場参加が増えれば国債市場のボラティリティーが上昇しかねない側面もある。
カナダは経済成長が低い伸びにとどまっているが、数少ない「トリプルA」格付けを保有する国債であることへの信頼感が、外国人による購入増加に表れている。
中銀が米金融大手ゴールドマン・サックスを国債販売業者に加えたことも、ヘッジファンドを含む外国人投資家の参入増加につながった可能性がある。
中銀によると、一部年限のカナダ国債入札ではヘッジファンドの購入比率が約50%に達しており、流通市場での売買に占めるヘッジファンドの比率も約30%と高い。中銀は、ヘッジファンドのレバレッジが突然巻き戻されると、市場が不安定化するリスクがあると懸念している。