Caroline Valetkevitch
[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米国株式市場は続伸し、ダウ工業株30種は連日で終値の最高値を更新した。S&P500種株価指数とナスダック総合は、四半期ベースで2020年以来最大の上昇率を記録した。中東情勢を巡る不確実性が続いているものの、投資家は経済成長と企業収益の伸びについて楽観的な見方を維持している。
ダウは四半期ベースで22年以来最大の上昇率となった。
S&P500種の業種別ではこの日、情報技術が上昇をけん引。フィラデルフィア半導体指数は3.9%高で取引を終えた。
軍事的な緊張が続く中でも、イラン戦争の恒久的な停止に向けた進展の兆しに対する楽観論が、足元の株価を支えている。
イランと米国は6月17日、4カ月に及ぶ紛争の終結を目指す覚書に署名した。だが週末にかけて攻撃の応酬があったことで合意の実効性が試される事態となっており、カタール当局者は30日、ドーハに到着した米高官がイラン側と高官級会合を開く予定はないと述べた。
ウェルススパイア・アドバイザーズのシニアバイスプレジデント兼アドバイザー、オリバー・パーシェ氏は「今年前半は非常に好調で、多くの人の予想を確実に上回った」と指摘。「地政学的な問題が山積する中でも、米経済は好調で、企業収益も力強い」と述べた。
S&P500種採用企業の第1・四半期決算が好調だったことを受け、投資家は今後数週間に発表される第2・四半期決算に期待を寄せている。
ここ数週間は大型ハイテク株の弱さが市場の重しとなり、S&P500種とナスダック総合は6月単月では下落した。投資家はハイテクセクターの割高なバリュエーションや人工知能(AI)への巨額投資を懸念してきた。
四半期ベースでは、ダウが約13%、S&P500種が14.9%、ナスダックが21.4%それぞれ上昇した。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストは、年後半に向けてはエネルギーや金融といった景気循環・バリュー系の業種がより有望な投資対象になり得るとの見方を示した。
取引終了後、スポーツ用品大手ナイキは四半期決算の発表を受けて約2%下落した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.06対1の比率で上回った。ナスダックでも1.14対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は199億7000万株。直近20営業日の平均は234億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 52319.20 +136.46 +0.26 52168.18 52387.45 52033.13
前営業日終値 52182.74
ナスダック総合 26213.72 +393.58 +1.52 25824.47 26253.04 25808.06
前営業日終値 25820.14
S&P総合500種 7499.36 +58.93 +0.79 7441.27 7508.29 7438.04
前営業日終値 7440.43
ダウ輸送株20種 21749.79 -175.20 -0.80
ダウ公共株15種 1146.08 -15.81 -1.36
フィラデルフィア半導体 14246.96 +537.30 +3.92
VIX指数 16.45 -1.20 -6.80
S&P一般消費財 1907.11 +1.42 +0.07
S&P素材 638.08 +3.47 +0.55
S&P工業 1568.73 +20.97 +1.35
S&P主要消費財 923.02 -13.90 -1.48
S&P金融 892.84 -1.47 -0.16
S&P不動産 279.70 -6.25 -2.18
S&Pエネルギー 810.95 -5.16 -0.63
S&Pヘルスケア 1852.15 -24.35 -1.30
S&P通信サービス 454.40 +0.02 0.00
S&P情報技術 6788.21 +169.10 +2.55
S&P公益事業 460.68 -6.98 -1.49
NYSE出来高 17.97億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 71340 + 1200 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 71250 + 1110 大阪比