[ロンドン 30日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は30日、英中銀は原油高への対応を急ぐつもりはないと述べた。同時に、英国のインフレ率は目標とする2%に向けてなお低下基調にあるものの、目標達成時期は想定より遅くなる可能性があるとの見方を示した。
ベイリー総裁は欧州中央銀行(ECB)が中央銀行の国際会議を開いているポルトガルのシントラで米CNBCのインタビューに応じ、これまでの原油価格上昇の影響で英国のインフレ率は5月の2.8%から年内に3.2%前後まで上昇する可能性が高いとの見方を示しながらも、現在の原油価格は2月末に米国がイランに対する軍事攻撃に踏み切る前の水準をそれほど大きく上回っていないと指摘。「(国債の利回り曲線に)すでに一定の引き締め効果が織り込まれているため、エネルギー価格上昇がどの程度波及するか見極める時間的余裕がある」と述べた。
英中銀は6月の会合で、政策金利を3.75%に据え置くと決定。決定は7対2で、チーフエコノミストのピル委員とグリーン外部委員が0.25%ポイントの利上げを主張した。ピル氏はインフレ率が2%の目標を恒常的に上回るリスクがあるとして利上げを主張。ベイリー総裁はこうした見方に賛同しないとした上で「各種指標でインフレ率は目標に戻ると示唆されるだろう。ただ残念ながら、目標達成時期は当初の予想より遅くなる」と語った。