[ロンドン 30日 ロイター] - イングランド銀行(英中銀)のブリーデン副総裁は30日、AI(人工知能)が金融システムにもたらすリスクを監視し、抑制するには、より高度な規制の枠組みが必要となる可能性があるとの見解を示した。
ポルトガルで開かれた欧州中央銀行(ECB)のフォーラムで講演したブリーデン氏は、自律的に行動できるAIエージェントの能力が急速に向上したことで、規制上の潜在的な空白が露呈したと指摘。
「われわれのフレームワークは自律型エージェントを想定して構築されたものではなく、全てのエージェントの行動に人間が関与することは現実的ではない」とし、より高度なガバナンスと説明責任の枠組みが必要になる可能性があると語った。
20カ国・地域(G20)の金融監督当局でつくる金融安定理事会(FSB)は今月10日公表した報告書で、AIの自律性が高まることで金融システムへのリスクが増大する可能性があると述べ、AI導入の加速に伴う新たな規制を求めた。