[ワシントン 29日 ロイター] - 複数のエコノミストの話では、米政府が今後実施する統計手法の変更により、最新発表分の5月とそれ以前の米個人消費支出(PCE)価格指数の食品とエネルギーを除くコア部分が下方改定される可能性がある。
米商務省経済分析局(BEA)は先週、資産管理・投資助言サービス、法務サービス、およびソフトウエア・付属品の価格算出方法を刷新すると発表した。これらの変更は9月30日に公表される国内総生産(GDP)の年次改定に含まれる予定で、改定は2021年までさかのぼって適用される。
例えばソフトウエア・付属品の価格算出についてBEAは、従来の消費者物価指数(CPI)のみに依拠するやり方から、CPIと卸売物価指数(PPI)の合成指数に基づく方法に移行する。
JPモルガンのエコノミスト、アビール・ラインハート氏は、CPIで価格設定されている項目は概念的にPCEの定義と同一ではないと指摘した。
そのほか法務サービス価格は信頼性向上のため正式なPPI構成項目へ全面的に切り替え、資産管理・投資助言サービス価格は価格実態の把握が難しいため雇用ベースの「数量延長法」で代替する。
こうした算出方法変更を通じて、サービスの価格上昇がやや低めになるとみられている。
PCE物価指数は米連邦準備理事会(FRB)が2%の物価目標を判断する指標として注視している。
ゴールドマン・サックスのエコノミストチームは、5月のコアPCE物価指数の前年同月比上昇率が、先週BEAが発表した3.4%から3.2%へ引き下げられる可能性があると試算。JPモルガンは、四捨五入後で3.3%への小幅下方改定を見込んでいる。