Ivana Sekularac

[クラリェボ(セルビア) 28日 ロイター] - セルビアのブチッチ大統領は27日、数週間以内に辞任し、大統領選と議会選の前倒しで実施すると表明した。1年半にわたる学生主導の反政府デモを受けて退陣表明に追い込まれた。

28日、クラリェボでは数千人の市民が集結し、大統領に対する抗議行動を続けた。抗議参加者の多くは同氏の辞任表明を歓迎しているが、首相または大統領として12年にわたって政治の中枢にいるブチッチ氏が完全に権力を手放さないのではないかとの懸念もくすぶる。同氏が首相選に立候補して大統領職に側近を据え、権力維持を図る可能性があるとの指摘がアナリストから出ている。

抗議行動のため故郷に戻ったIT専門家、マルコ・ジョキッチ氏(41)は「ブチッチ氏が辞任して権力を他者に譲るとは思えない」と述べた。

学生主導の抗議行動は、2024年末に北部都市ノビサドの駅でコンクリート製のひさしが崩落して16人が死亡した事故がきっかけ。事故は多くのセルビア国民にとって政府の失策と汚職の象徴となり、2000年のミロシェビッチ政権崩壊以降で最大規模の抗議活動につながった。ブチッチ氏は汚職を一切否定している。

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