Colleen Howe
[北京 25日 ロイター] - 25日アジア時間の原油先物は続落し、イラン戦争前の水準に接近している。戦争終結に向けた初期合意を受けて、足止めされていたタンカーがホルムズ海峡を抜け始めており、供給懸念が後退している。
0004GMT(日本時間午前9時4分)時点で、北海ブレント先物の期近8月限は0.40ドル(0.54%)安の1バレル=73.34ドル、米WTI先物は0.27ドル(0.38%)安の70.07ドル。
8月限の北海ブレントは73.59ドルを付けた9月限を下回って取引されており、短期的な供給の潤沢さを示している。
IGのアナリスト、トニー・シカモア氏は顧客向けノートで、「この下落の速さは多くの市場参加者の不意を突いた。中東産原油の供給回復が、わずか2週間前に想定されていたよりもはるかに速いペースで進むと市場が織り込んでいるためだ」と指摘した。
ライト米エネルギー長官は24日のフォーラムで、ホルムズ海峡を通過する原油の量はイラン戦争開始前の水準に近づいていると述べ、過去24時間で少なくとも2000万バレルが海峡を通過したと明らかにした。完全な正常化には、海峡の機雷除去が必要なため数週間かかるとの見方も示した。
米エネルギー情報局(EIA)が24日発表した先週の米原油在庫は、堅調な精製需要と政府による戦略石油備蓄の放出を背景に、1984年以来の低水準となった。ただ市場の関心はホルムズ海峡に集中しており、EIAのデータへの反応は限定的だった。