Elizabeth Howcroft John O'Donnell Francesco Canepa

[パリ/ベルリン 24日 ロイター] - 世界最大の暗号資産(仮想通貨)交換所バイナンスの欧州・英国担当責任者のジリアン・リンチ氏はロイターに「バイナンスは欧州から撤退しない」と語り、欧州連合(EU)での事業継続に向けて運営許可取得の手続きを進める方針を明らかにした。バイナンスはEUで数百万人の利用者を抱えているが、7月以降もサービスを続けるのに必要な事業認可を取れておらず、事業継続が不透明になっている。

バイナンスがEUで顧客向けサービスを続けるためには新規制「MiCA」に基づく事業認可を6月末までに取得する必要があるが、バイナンスが認可を求めていたギリシャの規制当局が申請を却下する判断を下した。EUでは加盟⁠国に対して個別に認可申請を行った上で、​個別国の認可を「パスポート」として域内27カ国全体で事業を展開する仕組みだけに、ギリシャで認可を取れなければEUでも展開できないことになる。

リンチ氏は「認可を得るための道筋が、これまでとは異なるだけかもしれない。ギリシャでなければ、他の選択肢を検討している」と明らかにした。4―5カ国の規制当局に連絡を取ったものの、申請したのはギリシャだけだと説明した。

手続きに詳しい2人はロイターに対し、バイナンスはアイルランド、ラトビア、ギリシャの3カ国の規制当局と協議してきたものの、全ての当局が難色を示した。

関係者によると、規制当局はバイナンスが過去にマネーロンダリング(資金洗浄)で罰則を科された法令違反や、複雑なグローバル組織構造、さらに同社にリスクを冒す企業文化があると見なしている点に懸念を抱いている。

リンチ氏は、バイナンスがコンプライアンス(法令順守)と企業統治に投資し、約1500人のコンプライアンス担当者を雇用しているとし、今回の申請に関して未解決の問題はないと主張した。

3カ国の規制当局はコメントを差し控えるか、回答しなかった。

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