Anhata Rooprai
[24日 ロイター] - 米半導体大手クアルコムは24日、人工知能(AI)新興企業のモジュラーを約40億ドルの株式交換で買収すると発表した。プロセッサーごとにコードを書かなくても、チップ上でAIモデルを動作させるソフトウエア技術を取り込む。
買収により、クアルコムはエヌビディアのソフトウエア基盤「CUDA(クーダ)」と競合することになる。CUDAはエヌビディアのAI分野での優位性を支えてきたソフトウエアプラットフォーム。
取引の一環として、クアルコムはモジュラーの株主に対し最大1920万株の普通株式を発行する見込み。ロイターの試算によると、クアルコムの直近終値ベースで取引総額は39億2000万ドルになる。クアルコムの株価はこの日、3.3%安で取引を終えた。
クアルコムは生成AI需要の急増を受けてデータセンター市場での足場を固めようとしており、データセンター向けプロセッサーやその他のAIチップを年内に出荷する計画を進めている。
調査会社イーマーケターのアナリスト、ジェイコブ・ボーン氏は「クアルコムは、ハードウエアからより効率的に推論性能を引き出すソフトウエアを保有することで、データセンター市場での地位確立を狙っている」と指摘した。
買収は2026年下半期に完了する見通し。クアルコムは収益の大半を占めるスマートフォン向けチップへの依存度を下げるため、AIとデータセンター分野への進出を加速させている。