Takaya Yamaguchi Makiko Yamazaki

[東京 24日 ロイター] - 政府は、近くまとめる成長戦略で、外国為替資金特別会計(外為特会)の運用改善などの検討を明記する方向で調整に入った。ロイターが原案を確認した。公的資産の有効活用を打ち出し、その一つに外為特会を位置付ける。高市早苗政権が金看板とする「強い経済」の実現を視野に、政策財源を得やすくする狙いがあるとみられる。

日本政府が保有する外貨準備高は2025年末時点で1兆3697億ドル(約213兆円)あった。外為特会の設置目的は「外国為替相場の安定」だが、剰余金が発生するたびに政策財源候補に挙がりやすい。

過去には、年金積立金を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)や、日銀が保有するETF(上場投資信託)を含め、一体運用する政府系ファンド構想もあった。

原案では「外為特会をはじめとする公的部門が保有する資産について、その保有目的等も踏まえつつ、運用改善や有効活用の有用性を検討する」と記す。

ただ、外為特会活用を巡り、財務省内では「主旨に反して収益を追求するのは難しい」(関係者)との声が強い。最終的な結論を得るまでの曲折も予想される。

成長戦略では、運用改革を経てGPIFが導入したオルタナティブ投資の上限(資産全体の5%)に向けた取り組みも追記する。GPIFの運用資産構成を念頭に「今後のポートフォリオの在り方を検討する」との考えを示す。

(山口貴也、山崎牧子 編集:久保信博)

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