Jonathan Saul Nidhi Verma
[ロンドン/ニューデリー 23日 ロイター] - 海運データや情報筋によると、中東のホルムズ海峡およびペルシャ湾地域を通過する原油輸送タンカーの用船料が今週約2倍に跳ね上がった。ホルムズ海峡外側でのタンカーの用船料は1日当たり19万0500ドルと、1週間前の同10万6500ドルから急騰しており、ペルシャ湾地域外でチャーターされるタンカーの用船料も急上昇している。
原油産出国が輸出を拡大する中、利用可能な船舶が不足しているのが要因。イランが米国との60日間の停戦に合意し、ホルムズ海峡の事実上の封鎖を解除して以来、通航する船舶の交通量は控えめな水準にとどまっている。
米国とイスラエルがイランを攻撃した2月28日の前にはホルムズ海峡を通るのは1日当たり平均125隻だった。だが、原油を積んだままペルシャ湾内に足止めされているタンカーは最大で100隻に上っている。
船舶ブローカーや業界筋の推計によると、ホルムズ海峡を通過して原油を運ぶ超大型タンカー(VLCC)の平均用船料は1日当たり47万ドル弱と過去最高になり、1週間前より5万ドル超も上昇した。
一方、保険業界筋によると、戦争リスク保険の保険料は船舶価値の約3%となり、1週間前の約5%から低下した。これは船舶の保険料が数十万ドル削減されることを意味する。
船舶ブローカーのクラークソンズはレポートで「タンカーの船主たちは、今後数週間のうちに中東産原油の荷物量が増加することに備えており、米国とイランの対立が始まってから荷物量が減ったにもかかわらず、スポットTCE(収益)が1日当たり平均10万ドルを上回っている事実に勇気づけられている」とし、「これは(タンカーの)供給側が依然として極めて逼迫(ひっぱく)していることを示しており、ホルムズ海峡が再開されれば供給能力はさらに逼迫するだろう」と指摘した。