Fabian Cambero
[サンティアゴ 23日 ロイター] - 国連の中南米カリブ海経済委員会(ECLAC)は23日に公表した年次報告で、2025年は世界的な緊張と不確実性で資本の流れが圧迫されたにもかかわらず、中南米・カリブ海地域への海外直接投資(FDI)が増加したと明らかにした。鉱業とハイテク部門がけん引した。
・同地域に対する昨年のFDIは1942億3000万ドルで、前年比1.7%増加した。
・2大経済大国であるブラジルとメキシコ向けが全体の62%を占め、チリ、ペルー、コロンビア、ガイアナ、コスタリカ、ドミニカ共和国が続いた。
・投資表明額が最も大きかったのは鉱業、エネルギー、情報通信、運輸・貯蔵といった分野。ECLACはアルゼンチンの大規模リチウム事業や、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」によるブラジルでの総額377億ドル規模のデータ処理センター建設計画を例示した。
・流入資金の約67%は米国と欧州からだが、ECLACはサウジアラビアが比較的新しい資本源として浮上しているほか、中国とシンガポールが再び台頭していると分析した。
・また、初期の投資発表は米通商政策変更の影響を反映し、自動車など米国市場向けで関税の影響が大きい分野で表明が減っているという。