エネルギーショックと強靭性

イラン戦争によって中国側は、アメリカの軍事介入はしばしば混乱を残し、意思決定にほとんど関われなかった同盟国にまで負担を強いるものだ、という従来の主張をさらに強めることになった。

これは台湾にも当てはまる。台湾は事実上、自ら統治を行っているが、中国はこれを自国領だと主張し、必要であれば武力を用いてでも統一するとしている。近年、中国は台湾への軍事的圧力を強めるだけでなく、台湾社会の士気をくじき、本土との統一以外に道はないと思わせるためのプロパガンダ活動も強化している。

本誌は、在米中国大使館と在米台湾外交部にコメントを求めている。

イラン戦争はまた、中国最大の脆弱性の一つを試すものとなった。

中国は原油の約40%、液化天然ガスの約3分の1を中東から調達している。ホルムズ海峡が事実上閉鎖され、海運がほぼ停止状態に陥ったとき、多くの分析家は、中国が深刻な経済的混乱に直面する可能性があると警告した。

しかし、中国はそのエネルギーショックを乗り切った。

イラン戦争中、原油輸入は急減し、数年ぶりの低水準に落ち込んだ。それでも中国は、およそ12億バレルと推定される戦略石油備蓄、製油所の稼働率低下、供給ルートの多様化、輸入化石燃料への依存を減らすために長年続けてきた取り組みによって影響を和らげることができた。

日本や韓国を含む国々が緊急備蓄の取り崩しを迫られる一方、中国は思い切った措置を取る圧力をあまり受けなかった。

中国が加速させたエネルギー外交
【関連記事】