中国は外交姿勢を鮮明にアピールできるように
中国当局者らは、自国が対話を重視してきたことを強調してきた。それとは対照的に、アメリカとイスラエルの軍事作戦は無謀であり、世界のエネルギー市場を混乱させ、中東をさらに大きな戦争へと近づけたものだと訴えてきた。
北京に拠点を置く中国グローバル化センターのヘンリー・ワン所長は「イスラエルとアメリカによるイラン攻撃は、本当に前例のないほど悪い実例を作り、80年にわたる世界秩序を解体した」と本誌に語った。
この主張は、イラン戦争を懐疑的に見ているグローバルサウスの国々に向けられている。
また、イラン戦争は欧州および湾岸地域のアメリカの同盟国との関係にも緊張をもたらした。
イラン戦争を通じて、アメリカのパートナー国からの支持は一様ではなかった。貿易摩擦や関税について、すでに不満を募らせていた欧州各国政府は深く関与することに消極的だった。実際、同盟国は作戦やその経済的影響について公然と疑問を呈した国も1つではない。
ブルッキングス研究所中国センターのライアン・ハス所長は「戦争の正当性、遂行、その余波をめぐり、アメリカとパートナー国との間に明確な見解の相違が表面化したことで、時間とともに他の問題領域へ広がりかねない亀裂が露呈した」と分析した。「中国にとって、こうした亀裂は安心材料となる」
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