Lili Bayer Charlotte Van Campenhout Andreas Rinke

[ブリュッセル 19日 ロイター] - 欧州連合(EU)のコスタ大統領がロシアとの意思疎通を図ったことをきっかけに、ウクライナとの戦争終結が見通せない中で対ロシア外交を巡るEU首脳間の見解相違が露わになっている。

EU当局者によると、コスタ氏の側近はここ数週間、ロシアとの「意思疎通のルートを開く」ためにロシア政府と接触。ここ数年にわたるEU・ロシア間の沈黙を打ち破った。

ロシアが2022年にウクライナに侵攻して以降、EUはロシアを外交的に孤立させようと試みてきた。

事情に詳しい関係筋によると、18-19日に開かれたEU首脳会議では、一部の首脳がコスタ氏の動きについて、首脳間で協調していない上、EUはロシアへの圧力を強めることに重点を置くべきだとして非難した。

複数の関係筋が19日に語ったところでは、ドイツのメルツ首相とフランスのマクロン大統領もコスタ氏側近の動きに好意的ではなく、北欧諸国やバルト諸国が最も当惑している。

EU首脳会議後にマクロン氏は記者団に、いかなる和平交渉も軍事能力とウクライナに対する安全保障を主眼に据えることになると発言。コスタ氏が役割を担うことはあり得るが、安全の保証がかかっている問題でコスタ氏がEU諸国を代表することはできないと述べた。

ラトビアのクルベルグス首相らは「ロシアが外交(による解決)を望んでいないのであれば、ロシアとの外交ルートには意味がない」と言い切った。

一方、コスタ氏は「私が自分の事務所を通じて行っているのは、外交ルートを確立することだ。われわれはロシアのメッセージを解釈するのに他国のみに依存することはできない上、われわれのメッセージをロシアに伝えられる必要がある」と述べた。

数カ国の首脳はコスタ氏の動きを支持している。

アイルランドのマーティン首相は「私の見解では(対話)ルートの開設は誤りではない」と発言。スペインのサンチェス首相は、外交ルートの開設は必要だと述べた。

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