[19日 ロイター] - 国連で21日開かれた非公式の公開会合で、イスラエルのダノン国連大使と、フレージャー国連事務総長特別代表(子どもと武力紛争担当、前マルタ国連大使)が激しい怒鳴り合いを演じ、互いに外交上の礼節を欠く異例の事態が起きた。

「紛争下の性的暴力根絶のための国際デー」を記念して開催された会合でダノン氏は、「紛争関連の性的暴力」に関与した疑いがある当事者のブラックリストにイスラエルの軍・治安機関を初めて掲載したことに反発。パッテン国連事務総長特別代表(紛争下の性的暴力担当)が偏向していると主張し、辞任を要求した。

ダノン氏は、グテレス国連事務総長に言及した上で「あなた(パッテン氏)は、イスラエルを標的にすることに固執する事務総長の執着に屈したのだ」と決めつけた。

これに対し、同じくイスラエルをブラックリストに載せた別の報告書の作成者だったフレージャー氏が、議事進行上の異議を叫んで割って入った。フレージャー氏はダノン氏に「個人的な攻撃」を控えるよう要求するとともに、「検証済みの証拠」があるとけん制した。

ダノン氏は、フレージャー氏が黙っているべきだとして「われわれは加盟国であり、あなたは国連のために働いている身だ。今すぐ黙れ。あなたも、あなたの恥ずべき報告書も」と言い放った。

フレージャー氏は、グテレス氏に代わって報告書を発表。その中で、パレスチナの子どもたちに対する違反が「驚くほど」増加しているとして事務総長が警鐘を鳴らす中、イスラエルの入植者グループが違反行為により世界のブラックリストに追加される可能性があると警告している。

パッテン氏の報告書が5月に発表された際、ダノン氏はそれを「史上最低だ」と言い張った。イスラエル外務省は、今年末に10年の任期を終えて退任するグテレス氏とのあらゆる関係を断絶すると宣言していた。

両報告書は、イスラエルと敵対しているイスラム組織ハマスもブラックリストに掲載している。

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