David Milliken
[ロンドン 19日 ロイター] - 英国家統計局(ONS)は19日、失業率や就業者数などの元データとなる「労働力調査」に関して5月と6月上旬に調査員の割り当てミスがあったため、回答率が低下したと発表した。
労働力調査は、新型コロナウイルスのパンデミック期間に回答率が大きく下がり、このデータに依存しているイングランド銀行(BOE、英中央銀行)の懸念を招いたほか、昨年には政府によるONSの広範かつ批判的な見直しが行われるきっかけとなった。
その後調査の回答率はパンデミック前の水準近くまで回復しており、来年には調査方式を電話や訪問からオンライン主体に切り替えるなどの改定が行われる予定になっている。
ただこうした中で19日、改革の一環としてBOEからONSに移籍したジェームズ・ベンフォード経済統計局長が5月と6月上旬のデータ収集においてミスがあったことを明らかにした。
ベンフォード氏は声明で「7月の労働市場統計の質はある程度低下する。それ以降の発表への影響はより限定的なものになるだろう」と述べた。
ONSによると、新方式の調査と現行方式の調査に人員を割り振る際に、現行方式に配置した調査員が少な過ぎたことから、影響を受けた調査回(ウェーブ)で19%、その期間の前後を含めると14%の回答減少を招いたという。
18日に発表された4月までの3カ月間のデータには影響しない。この3カ月間の失業率は予想外に4.9%に低下した。
回答減少に伴って、ONSはより多くのデータを補完または推定する必要があり、本来よりも前月からの数値の変化が小さくなる恐れがある。
ベンフォード氏は「われわれはこの影響を数値化するよう努め、バイアスへの影響を含め、次回の労働市場統計の発表時に透明性を持って報告する」と述べた。