Humeyra Pamuk Dave Graham Tala Ramadan
[ビュルゲンシュトック(スイス)/ドバイ 22日 ロイター] - スイスで開かれた米国とイランの高官による初回の和平協議が22日終了したと、仲介国が明らかにした。初日の21日にはイランがホルムズ海峡を再び閉鎖したと表明し、トランプ米大統領が攻撃再開を改めて警告するなど、波乱の幕開けとなっていた。
カタール外務省が発表した同国とパキスタンの共同声明によると、米国とイランは60日以内の最終合意に向けたロードマップ(行程表)で合意した。技術的な協議は今週いっぱい、スイス中部ビュルゲンシュトックで継続される。
声明によれば、両国はレバノンでの戦闘を終結させるメカニズムでも合意し、ホルムズ海峡における商船の安全な通航を確保するための連絡手段も開設した。
バンス米副大統領は21日、先週合意した覚書(MOU)に基づき、イラン当局者との協議を開始していた。協議は22日未明まで続いた。
イランのアラグチ外相は交流サイト(SNS)への投稿で、原油・石油化学製品の輸出に対する免除措置、一部凍結資産の解除、イランの復興・開発計画の始動を確保したと表明した。
米ホワイトハウスは、協議が一旦終了したかどうかについてコメントを控えた。
協議開始直前には、トランプ氏が、ホルムズ海峡を再び封鎖すれば「お前たちの国はなくなる」とイラン当局者に伝えたと、FOXニュースが報じた。トランプ氏はまた、米国が海峡を支配し、独自に通航料を課す可能性があると改めて警告したという。
この報道後、イランのタスニム通信は、同国代表団は協議が行われていた部屋に戻ることを拒否し、仲介国であるパキスタンとカタールを介してメッセージのやり取りは続けたと伝えた。
タスニム通信の情報筋によると、イラン側は、核問題に関する交渉を開始するためには、凍結資産の解除やイラン産原油輸出を認める米国の免除措置発令など、覚書の他の部分の履行が必要だと主張した。
これに対し、協議に関与している米当局者はロイターに「イラン側は一度も退席しておらず、今も深夜まで会合と交渉を続けている」とし、「海峡、レバノン、核問題、覚書の履行の詳細など、さまざまなテーマについて話し合った」と述べた。
トランプ氏は21日、イランがレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの戦闘をやめさせなければ、イランとの戦争を再開すると警告。「イランはレバノンにいる高給取りの代理組織が問題を起こすのを直ちにやめさせなければならない」、「もしそうしなければ、先週行ったようにイランを再び激しく攻撃する。先週よりもさらに激しくだ!!!」と自身のSNSに投稿した。
米交渉団を率いるバンス副大統領はレバノンでの戦闘の影響を重視せず、現地での敵対行為終結に向けて進展があったと説明。「こうしたことは常に多少混乱するもの」と語った。