Cassandra Garrison
[ラパス 20日 ロイター] - ボリビアのパス大統領は20日、非常事態を宣言した。過去50日間にわたる抗議行動で経済が混乱する中、デモ隊による道路封鎖の排除と秩序回復に向けて軍を広範に展開できるようにする。同国の危機は一段と深刻化した。
非常事態宣言により、秩序回復に向けたパス氏の憲法上の権限が拡大する。具体的には、道路封鎖を排除するために軍を派遣することなどが可能となる。宣言は直ちに発効するが、大統領は発令から24時間以内に議会に通知する必要があり、議会は72時間以内に承認か否決かを判断する。
左派のモラレス元大統領と関係の深いグループを中心とした抗議勢力は、主要な道路を遮断しており、トラックが立ち往生し、首都ラパスを含む各地で食料、燃料、医薬品の供給が滞っている。
紛争は当初、財政赤字の縮小に向けてパス氏が長年続いてきた燃料補助金を突然廃止したことを受けて発生した。ボリビアではドル不足が深刻化し、国際通貨基金(IMF)との協議も進められている。その後、燃料価格安定化措置や不評だった土地改革の撤回が行われたが、抗議活動は一段と拡大し、賃上げや燃料・ドル不足の解消、パス氏の辞任を要求している。