紙をゴミにしないために、どうすればいいか
研文社の工場は全て、再生可能エネルギーを利用した「カーボンゼロプリント工場」であり、CO₂排出量実質ゼロを達成している。「CO₂排出量データシート」や「カーボン・オフセット証書」を発行できるとしており、印刷を発注する顧客に対し、環境貢献の「見える化」にも取り組む。
ほか、例えば高齢者にも読みやすい字の大きさか、色弱者にも見やすい色彩設計かといった、ユニバーサルデザインの観点から印刷物のコンサルティングも行うなど、単なる印刷会社を超えたサステナブルな事業展開も行っている。
なかでも興味深いのは、祖業である印刷を捨てるのではなく、その特徴ゆえの課題に正面から向き合った取り組みだ。紙をゴミにしないために、どうすればいいか。
「簡単に捨てられないように、手元に置いておきたいと思ってもらえるように、紙に付加価値を持たせる技術を磨いてきました」と、同社デジタルオンデマンドセンター長の吉原洋平太さんは言う。
箔押しやエンボス加工、特殊なインキを使った印刷などの「特殊印刷」技術である。2025年1月には、神楽坂に印刷文化の形成を目的とした「神楽坂 HAKKEN Lab.」をオープン。特殊印刷を使ったサンプルなどを展示するギャラリースペースを運営する(関連記事:印刷は「エコじゃない」という誤解を覆せ...研文社が東京・神楽坂の新ギャラリーに込めた想い)。
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