「アメリカは中国を戦略的パートナーとはみず、戦略的ライバルとみている」と、アリソンは指摘した。「中国にとっては難題だ。関係者は今後どうすべきあれこれ考えているが、まだ具体的な解決策は見つかっていない」

マイク・ペンス米副大統領は11月17日、たとえそれが「新冷戦」を意味することになろうとトランプ政権は貿易摩擦で中国側に一切譲歩しない、と明言した。10月4日に保守系シンクタンク、ハドソン研究所で演説した際も、米情報機関のある高官が「中国がアメリカでやっていることに比べればロシアなど大したことはない、と言ってきた」と述べた。

米連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ長官は、7月に米コロラド州で開かれたアスペン安全保障フォーラムでの講演で、FBIは中国をアメリカが直面する最大の脅威だとし、中国が関与した経済スパイ事件を全米50州で捜査中だと語った。

たとえ緊張関係にあっても米中両国が歩み寄り、「共同で」新たな関係を構築する必要がある、とアリソンは言った。「ライバル同士で新しい形の力関係を築くことは可能だ」

(翻訳:河原里香)

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