海峡という圧力手段は依然有効

「彼らは、革命防衛隊には限定的な戦術攻撃を遂行するうえで十分な能力がない一方で、米国、イスラエル、そしてアラブ諸国の同盟国が構築する統合防衛網は、小規模な攻撃であれば比較的効果的に迎撃・無力化できると判断している」

レザエイによれば、イラン国内では米国やイスラエルの約束に対する不信感が依然として根強い。それでも合意を進める決断が下されたのは、「現在の戦略的な行き詰まりを打開するため」だという。

またイランは、ホルムズ海峡を戦略的な圧力手段として利用できることによって、従来は米国が一方的に握っていた経済的圧力の構図を変えることも可能だとレザエイは指摘する。

この問題は、今後の交渉においても重要な争点となる可能性が高い。

「テヘランの軍事・安全保障関係者の間では、新たな地政学的環境の下で、制裁はもはや一方的な圧力手段ではないという認識が広がっている」とレザエイは語る。

「その意味で、イランがホルムズ海峡の海上輸送に影響を及ぼす能力は、将来の交渉における重要な交渉材料となり得る。場合によっては、制裁緩和をめぐる協議の場に外部勢力を引き出す力にもなり得るだろう」

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